「ベニヤ板に絵を描いてます」…という話でしたが、実際に運び込まれた作品は、なんとも不思議な味わいです。見たところ、とりたてて難しい細工や特殊な技法はありません。9mmのシナベニア合板をジグソーで切り取り、パステルで彩色し、ところどころ焼き鏝で線描しています。けれども、その形はなにやらクネクネと艶かしく、ふわふわと楽しげ。その色合いは淡く柔らかく落ち着いていて、そのくせ全体にどこかもの悲しい。
おそらくは、女性らしい身体感覚にあふれた作品と言えるのではないでしょうか。
2日9日10日は友人舟橋まりがカウンターに立ってカフェします。一度目はゆったりと作品を見に、二度目は友達を連れ、小腹を空かせておいで下さい。