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冷たい木枯らしに吹かれて御堂筋の銀杏は、ホロホロと落ち葉を急いでます。 銀杏(イチョウ)というのはなかなか趣があって好きな木。この木は山歩きをしていても、天然モノに出会うということはありません。つまり挿し木で増えるので、今お寺や公園で見ている木はすべて人の手で植えられたもの。平安時代に中国から持ち込まれたものだそうで、胚珠がむき出しになっているいわゆる裸子植物という部類ですが、この裸子植物というのは恐竜が闊歩していた数千年~数億年前は地球を覆いつくす勢いで繁茂していたようです。ところが地球が急速に冷えた氷河期にほぼ絶滅したのですが、奇跡的に中国の一部に生き残っていて、それが人の手によって少しずつ広められたとのこと。例えばドイツ辺りではginkoと呼ばれてますが、これは銀杏の読みから。ゲーテが詩に書いたイチョウも実は日本から持ち込んだ木だそうですよ。 すべて本からの受け売りですが、なかなか興味をそそられるでしょ。 さて不肖ワタクシメは故あって大阪の下町に住み始めて12年。イチョウに比べ未だ望郷の念やまない踏ん切りの悪い自分ですが、毎年この時期になると「結構大阪もエエヤン」と思います。空気が冷たく澄んで空が美しいこと、裏通りのションベン臭さが薄まること、カラリと晴れて湿度が低いこと、なんといってもそんなに寒くないこと、が理由。 与謝野晶子の短歌に 「金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして銀杏(いちょう)散るなり夕日の丘に」 というのがあって、僕はこの歌ともう一つ牧水の 「見てあれば一葉先ず落ちまた落ちぬ何思ふとや夕日の大樹」 を対にして感傷にひたってます。落ち葉に涙する、センチで不気味なオヤジでありまする。 ナンマイダ。
by dilmon
| 2008-12-14 08:35
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