カテゴリ
以前の記事
2012年 03月 2012年 02月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 10月 2005年 09月 お気に入りブログ
リンク
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ご無沙汰でした。
もう今日から2週目に入るのだけれど、ギャラリーでは「妖しのペン作家展~蠢くペン~」開催中です。蠢く(ウゴメク)って文字がスマホからは打てなかったので一部ひらがな表記になってますが、字づら通りもぞもぞした感じの世界が繰り広げられています。 この世界観は無理やりにカテゴライズすると幻想芸術という分野になるのでしょうか。実際に国際幻想芸術協会(International Fantastic Art Association)という団体もあって、今回の展覧会でも近藤宗臣さんが加入しておられるのだけれど、どうも英語でいうところの「ファンタスチック」と訳語の「幻想」にはだいぶ大きな開きがあるように感じます。 たぶん表現の内容として日本のそれは、エロチックな夢想や深層心理の中に潜んでいる様々なトラウマや悪夢、グロテスクで病的なイメージなどを表わそうとするスタイル、あるいは宗教的な啓示や神話や民話、精霊や妖精といったものを指しているのではないでしょうか。 今回の展覧会の参加者は先近藤宗臣、藤田佳菜子、美奇子、永井健一、福山翔太、夜乃雛月、みそら、深木シゲミの8名。失礼ながら写真の通りそれぞれに屈曲したイメージを、執拗で濃密な、或いは繊細で丁寧な線描で描いています。 話はそれますが、文学ではファンタジーという形式があって、もちろん曖昧で流動的な定義ではあるけれど、メルヘンや童話とは違うのだ、ということを、佐藤さとるが「ファンタジー童話傑作集」のあとがきで書き起こしてくれています。 わざわざこんなこと書いたのは、僕が個人的に結構この幻想またはファンタジーという分野がスキだってことですね。僕らは現実のこの社会の中に根ざしながらも、実はそれぞれの物語を生きているのだという実感が、常にあります。そしてそういう俯瞰こそが、どこまで行っても頼りない僕らの生の、ささやかな拠り所なのではないか、と思うのです。 敬愛する河合隼雄が「現実というのは思いのほかに多層性をもっている。自分が見ている『この世界』がすなわち唯一の世界だと思うのは浅はかすぎる」と書いておられましたが、全くの同感です。 #
by dilmon
| 2012-03-30 10:21
| 亜蛮人
タイトルは今僕のスピーカーから流れてるボンジョビのナンバー。最近はもっぱらJAZZばっかり聞いてるけど、なんせ今日は桃の節句です。♪灯りを点けましょbon joviに~
今日は本当に桃の節句らしく春めいたいい天気、、、のようですが、僕は5時からずっと机に向かって悩んでます。確定申告!予想はしていたけれど亜蛮人はどうやら赤字ですね。ああ、走り出したい気分、RUNAWAYだわ、、、(ちと古いか)。 で、そのヤッカイモノのギャラリーは昨日から普通営業しています。 1階はくがいゆたか個展「トキノシグサ」。 大和川の川原で拾ったゴミをカバンに詰めてコンビニへ行く。店員さんが向こうに行ってる間にそのゴミをコピー機で写し取る。そして出来上がった作品の、なんと美しいこと。一般に廃棄物を素材に使った作品をジャンクアートといいますが、得てして作品にはどこか野暮ったい土臭さが付きまとうものが多いように思います。しかし彼はコピー機を通すことで、素材の質感を消し去り、純粋に網膜に映った画面の美しさだけを作品として取り上げた訳です。 ここで予め答えを言ってしまった訳ですが、是非実際に作品を御覧になって、その美しさを感じて頂きたいと思いますね。 2階は堺市立工業高等学校と堺市立堺高等学校の美術部OBOG展。会場は違うけれども今年で4回目だそうです。高校の美術部OBOG展って、なんか自分のどろどろした高校時代と比べてうらやましいですね。展示はしっかり描き込んだ油絵、丹念に手を入れたペン画など一人1点の持ち寄りですが、現役高校生の作品も混じってるそうで、もしかしたら亜蛮人の最年少展示記録かも。 #
by dilmon
| 2012-03-03 10:07
| 亜蛮人
告知が遅れました。
昨日2月3日(ニーサン)から14日(バレンタイン)まで、2月恒例のポストカード展が始まっています。今回で4回目。DMには名前が載っていませんが急遽グリーンモンスター君が参加、逆にはるまきさんがインフルエンザのために参加を断念して、参加者は34名です。年末年始に思うように宣伝活動が出来なくて定員割れを危惧していましたが、皆さんのご協力でいつもの人数になりました。ありがとうございます。 思い出せば、画商さんへ嫁に出した原田ちあきや宮崎優も、このポストカード展が出発点でした。昨年の優勝者こがんち君もここから一気に活動の幅を拡げていったように感じます。まぁ、僕としてはそんなふうに後に続く方がいれば嬉しいなぁと期待しているところです。 さて美術マニアの間では蔵書票を集める方が多いようですが、ポストカードも葉書として使う方よりはコレクションとして作品として集める方が多いようですね。でも描く側作る側としては比較的とっつきやすく思えるポストカードですが、100×148mmの小さな世界にちょうど収まりきるだけの内容を盛り込むのはなかなか難しいようで、手持ちの大きな原画を縮小したものではどうもポストカードとしての完成度が低いように思います。過去に好成績をあげた飯田和美さん、宮崎優さん、原田ちあきさん、早子温夫くん、などの作品を見ているとポストカードを意識した構図や色使いが感じられ、意識の高さを感じますね。 今回はどんなものか。ぜひ自身の目でお確かめ下さい。 #
by dilmon
| 2012-02-04 06:50
| 亜蛮人
うううっ、いよいよ冬を感じる寒さです。この寒の水で早朝から黙々と洗車をしてると気分は永平寺の修行僧、只管打洗ですな。
禅で思い出したけど、この前仏画を描いてる人と話してて「じゃあ十牛図の八番を描いて下さいよ」ってノリで難題をぶつけてしまい、かなり後悔しています。でもこの頃これは自分に与えた課題かもなぁと思い直してきました。て、別に抹香臭い仏道修行とか考えてる訳ではないんやけど、まぁ、作品を見るときの意識みたいなことですかね。 一昨日は例の大阪アートコンプレックスを一回りして、コマーシャルギャラリーの力を見せ付けられた思いがしました。完成度の高い力作が並んでいて、どれも肩透かしを食らうことがなかった。さすがですね。 でも、じゃあ作家は皆それに向かう努力をするべきなのかって言うと、決してそんなふうには思えない。作品、というか制作の目的は作家それぞれに違うし、出来上がった作品の持つ意味もその深みも違う。そして僕は作品と作家との関係性みたいなものを、もうちょっとしっかり見つめて行きたい。亜蛮人の方向性みたいなものもきっとその辺から導かれてくると、気負うでもなくそんなふうに思えています。 、、、と偉そうなこと言いながら、先日から年末展にまつわる不祥事で参加者様にはいろいろご迷惑をお掛けしていますね。ごめんなさい。最近全く日付の感覚がマヒしてるようで、本当にいい加減なことこの上ない。ああ、でもまぁどうしようもなく、こんな奴ですわ。御仏の赦しを、アーメン。 そのギャラリーでは今日から若い女の子グループ展。揚羽さん、うだちえみさん、NAMIさんによる「ペポニ」。ペポニはスワヒリ語で楽園を意味するそうで、1階は南国の動物達の楽園をテーマに賑やかな展示を、2階では揚羽さんは木の実やボタンを使ったコラージュ作品、うださんは油彩の風景画、NAMIさんは色鉛筆で、それぞれ自分の世界を表現しています。僕なりの見方で、この展覧会もまた大事にしていきたいと、切実にそう思います。 さて、もっかい作務に出てきます。さむっ! #
by dilmon
| 2011-12-09 09:49
| 亜蛮人
一体いつのまに秋が去ってしまったんやろね。もう12月も5日過ぎてます。
気分的には少し落ち着いてきてるんだけど、あいかわらず全く休みが取れずに毎日ヘクティク過ごしています。帝国海軍だと月月火水木金金、ビートルズだと8days a weekてことになるんやろか。 ただ今ギャラリーでは佐賀井秀朗、eich.Kによる「2つの写真展」を開催中です。 二人は某写真サークルの先輩後輩で、学生時代からン十年に亘ってカメラを握ってたそうです。そして亜蛮人での展覧会も3年ぶり2回目。今回は二人ともモノクロで、1階の佐賀井さんは今までに撮り溜めた風景写真からテーマを決めてよりすぐったものを、2階のeichさんは劇団の役者さんを使ってストーリーを綴ったスチール写真を展示しています。 僕がこの2つの写真展を見て感じるのは距離感。もちろんレンズと被写体との物理的な距離もあるけれど、それはそのまま撮影者と対象との、或いは主観と画像との距離感につながるように思います。そして佐賀井さんは遠めの、eichさんは近めのスタンスでカメラを抱えてらっしゃいます。 2階のeichさんは会場にソロギターの音楽を流していて、これがなかなかにイイ感じです。そう言えば最近ちょっと縁があって幾つかのライブに行ったんだけれど、自分がだんだんと鋭いビートや激しいバイブよりも、ウィットの利いたインプロビゼーションや間の深み、みたいなものを好むようになってきてますね。ある時期に聞いた音楽が、今も変わらずに好きなものと、もうあんまり好きではなくなったもの。不易流行は自分の好みにもありますね。 関係あるのかないのか、マイミクの嵯峨君がマル=ウォルドロンのこと書いてたけど、僕もマルはよく聞きます。一般的に彼のピアノはそんなに評価が高くないし、実際のところレフト・アローンで1発当てただけで、あとはどうも鈍重でぎこちない感じが否めません。にも拘わらず、僕は冬の寒くて乾いた街を歩くと、どうにもマルのソロピアノが恋しくなる。それは一度機会があって来日公演の楽屋で彼とお話しした時の印象とも被るのですが、やっぱり彼の人柄にも関係しているのでしょうか。「あの時は売れたんだよ。でも今もこうやってピアノ弾いてる俺も好きだよ」。 原田ちあきと深木シゲミが大阪アートコンプレックスで展示発表していて、もちろん嫁に出した僕としてもすごく嬉しいんだけれども、こうゆうのって決してゴールじゃないよな。ただ一時のスポットライトが当たっただけで、美術作家なんてずっとうす暗がりです。でもまぁ、マルが言ったとおり「作品を作れる自分って素晴らしいじゃないか。」と、そうゆうスタンスで作家さんにエールを送り続けたいです。 時には遠めから、時には近くから。 #
by dilmon
| 2011-12-05 12:31
| 亜蛮人
|
ファン申請 |
||