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この前の急用というのは、ある人の遺品の整理。と言っても身内ではない。身寄りのないお年寄りが急死して、民生委員や社会福祉協議会が立会い、弁護士が処分手続きをするのだけれど、ちょっと事情があって僕も手伝うことになった。
生前は身分も地位もある方だったらしく、晩年には蓄えを切り売りして生活していたと言うことだが、そこそこの一軒家に家財道具もたくさん残されていて、ベッドにかけたまんまの毛布が生々しい。 本棚には仏教や哲学、美術関係の書籍が並び、各地の民芸品や掛け軸、書画、洋画なども多い。でもたぶん、どれも金銭的な価値はナイ。書籍類は僕でも名前を知っている名著ばかりで、買った時にはおそらく相当な値段だっただろうけれど、その後なんども版を重ねてる。ゴッホやルノアールはもちろん模造品で、中にはかなり筆の達つ作家の原画もあるのだけれど、美術名鑑を繰っても名前は出てこない。japan art centerの出荷票が付いてるから問い合わせれば何かわかるかもしれないけれど、ネットで調べても出てこないって事はそれだけのものなんだと思う。 琵琶湖畔の松林の木陰に家を持ち、本を読み、好きな美術品を愛でながら余生を静かに過ごす。身寄りはないけれども誰に迷惑をかけるでもなく、ひっそりと息を引き取る。…でも死んだあとにこんな厄介を掛けるなんて思わなかっただろうなぁ。 まだ若干気が早いけど、後半戦を迎える中年男としてはいろいろ思うところがありますね。自分の生き方と死に方について考え、そして僕の中の枯れ願望がすこし疼く。願わくば、これからは唐土の許由を習い、モノを持たないようにしようと深く思った。 ま、持ちたくても持てない奴が、そんなこと考えても意味ないんだけど…。 全く面識のない人だけれど、心から冥福を祈ります。
by dilmon
| 2009-04-09 20:44
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