いつものことだけど、一つ展覧会を終えるごとに、ある種の高揚感が湧きあがる。
単にひとつのイベントを終えた充実感や、いたらなかった後悔だけじゃない。その感覚は卒業式に似て、どこかに一抹の寂しさ切なさを含んでいる。
やっぱり僕は、作品よりも人に強く魅了されているのかも知れない。毎回毎回、ここで出逢う人達が愛おしくてたまらない。
西村さん、深木さん、ありがとうございました。ここで展覧会を開いた人、みんなありがとう。感謝、感謝。
ギャラリーから帰り道に見上げる夜空は、流れる雲の狭間からまばらに星が見えた。どうしても好きになれないこの街に、少しだけ愛着が湧く瞬間。